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【ネタバレ注意】シン・ゴジラ 感想

※ネタバレ100%です。ご注意!

7月29日公開「シン・ゴジラ」公開初日に見てきました。 ファイナルウォーズで長い眠りについていた日本産ゴジラが目覚めるということでとても楽しみにしていました。 鑑賞した率直な感想としましては「かなり面白い」です。 個人的には映像の凄さが相まってもしかしたらシリーズの中で一番面白いのではないか?とも思いました。 良かった点を簡潔にまとめてみました。

良かった点

  • テンポが良かった
  • 映像が迫力満点だった
  • 『ゴジラ』という枠にとらわれず新しい挑戦が多くあった
  • シリーズファンに対するサービス満点
では上記を詳細に記述していきます。

良かった点

1.テンポが良かった

アクアラインにて事故が起こり総理など政治家の会議シーンで物語が動き始めるのですが、その会議シーンや政治家のやり取りなどの ドラマパートのテンポがすごく良かったです。
始まった時は長々と会議を見せられるのかと思いましたが、そんなことはなく次々と場面が切り替わり 目まぐるしく物語が進んでいきます。
例えばゴジラに攻撃を加えようとする時に足元に民間人がいて、総理にどうするか問うシーンが有りましたが、その場面でも多くの作品なら総理が迷って判断に時間が掛かり どうするんですか!?とか長いシーンになりがちだと思うんですがそんなことはなく「足元に民間人がいます!どうしますか!?」「中止!」と言った具合にポンポンとテンポよく 進んだのでストレスフリーで楽しく鑑賞できました。
ゴジラの登場もちょっとダレてきそうかなって時に出て来たため非常にいいアクセントになり、本当にあっという間に2時間が過ぎました。

2.映像が迫力満点だった

映像に関しては正直あまり期待していませんでした。予告映像では余り動かないゴジラがメインで「まあ、邦画だしな」と思い映像よりも物語を期待していました。
ところが、いい意味で裏切られました。一番最初のアクアライン事故のシーンはそうでもないのですが、ゴジラが上陸してからはもう迫力満点!! 映像に引きこまれました。
CGでしか描けない大規模な破壊の表現や炎の描写、どれもGODZILLA2014(以下ギャレゴジ)に負けていませんでした。 それどころか迫力という点では見せ方もあってギャレゴジより凄いなと思いました。
特に記憶に焼き付いているシーンは中盤で初めてゴジラが熱線を吐くシーンです。 焼きつくされて崩壊していくリアルな東京を見せられ、かっこいいというよりは恐怖の感情を抱きました。
また、終盤での無人在来線爆弾のシーンもすごい迫力でした。JRや東急等の主要路線の車両に爆弾を詰め込んでゴジラにぶつけよう!といったハチャメチャな作戦なのですが 突撃していき、ゴジラの身体に巻き付いて爆発する車両の迫力たるや凄いものでした。

3.『ゴジラ』という枠にとらわれず新しい挑戦が多くあった

自分が一番良かった!というポイントはこれです。ゴジラとはこうあるべきという固定観念に囚われずに好きにやった結果、とても素晴らしい作品担になったと思います。
例えば今回のゴジラはなんと急速に《進化》するのです!しかも4回も。これまでもVSシリーズでリトルからゴジラになる過程が描かれましたが、あれも進化ですがどちらかというと 「成長」の側面が強かったと思います。
今回ゴジラはオタマジャクシのような第一形態からそれに足が生えた第二形態、直立歩行が可能になった第三形態、そしておなじみシン・ゴジラへと急速に進化していきます。 1つの作品の中で急速に進化し変態していくのです。これは今までではありえなかった事だと思います。
VSキングギドラではゴジラサウルスが登場しましたが、今回のように様々な変化が描かれたことは無かったと思います。 また、第三形態まではお世辞にもかっこいいとは言えず、どちらかというとグロテスクな見た目をしていたのも衝撃的でした。あまりにゴジラとはかけ離れた姿でしたので、最初第二形態を 見た時は敵の怪獣かな?と思ったほどでした。 下手をするとゴジラというイメージをダウンさせてしまいかねないような姿にしたのは思い切ったことです。
他にも熱線についても新たな試みが見られました。シン・ゴジラも熱線を吐くのですが、今までにない熱線でした。
イメージとしてはウルトラセブンのエメリウム光線やエヴァンゲリオンのラミエルのビームのような細く鋭いものになっていました。 熱線よりはまさにビームやレーザーのほうが 近い形状となっており、一瞬の内に東京を焼きつくしました。そのシーンは映像の迫力もあり、ギャレゴジの時のように「やったー!熱線かっこいい!」というものではなく 「これあかんやつや・・・」と見ているものに絶望感を与えるもので、鑑賞中「ウルトラマーン!早く来てくれー!」とイデ隊員の如く心の中で助けを求めたほどでした(^_^;)
更に今回熱線は口からだけではなく、背中(背びれ?)となんと尻尾からも発射する事ができます。しかも背中から発射する熱線はオートで飛行物体を撃墜するというトンデモ設定。 イメージ的にはイデオンのミサイル全方位発射みたいな感じです。 尻尾からも熱線が出るのは流石に予想外過ぎて変な笑いが出そうになりました。
このようにゴジラの代表的な攻撃技である放射熱線についても様々な挑戦が見られました。

4.シリーズファンに対するサービス満点

シン・ゴジラは様々な挑戦をした作品ですが、これまでのファンのことも忘れずサービスが多くありました。
例えば音楽です。伊福部昭さんの楽曲を多数使用しており、「怪獣大戦争」や「メカゴジラの逆襲」の楽曲などが使用されていました。 しかも!エンドロールでなんとVSメカゴジラのメインタイトルが使用されました!このサプライズには感激しました。
パンフレットによるとゴジラを作る上では伊福部昭さんの音楽は避けられないということで今回積極的に使用する事になったようです。
鳴き声なども初代ゴジラのものが第三形態(少し曖昧です)の際に使用されるなど、昔からのゴジラファンを忘れない姿勢はとても良かったです。

以上が個人的に良かった点の詳細です。 とても面白かったので、まだ見に行ってない人やどうしようかな~と迷ってる人には是非ともおすすめしたいです。
ただ、謎も残った作品ですのでスッキリ終わる感じではなかったです。
例えばゴジラの尻尾の謎は結局明かされないままでした。それどころか更に謎を深める終わり方となりました。
尻尾から熱線を出した時は「ああ、そういう事だったのか」と隠し武器だったと納得しましたが、ラストシーンが凍結されたゴジラの尻尾に人型の模様というかオブジェクトが 出来ているという超意味深なシーンだったので隠し武器というのは間違いだったようで自分の中では謎が更に深まる結果となりました。
ネットではゴジラが人型に進化しかけていたとか、牧博士の遺体とか、巨神兵では?等様々な憶測が出ています。今はそういった議論を楽しんで貰うためにあえて描いたのかなとも思いました。
尻尾以外の謎としては牧博士の行動です。ある意味黒幕である牧博士は奥さんを放射能汚染で亡くしたという設定で、「私は好きにした。キミ達も好きにしろ」という意味深な遺言を残して 自殺しました。
その私は好きにしたという言葉の意味は最後まで明かされないままでした。何を好きにしたのか、ゴジラを目覚めさせたのか、ゴジラを進化させたのか、結局明らかにされませんでした。
この2つのようにシン・ゴジラは様々な謎を残して幕を下ろしました。もしかしたら続編を作るための伏線なのか、あるいは語られることはない謎で終わるのかそれはわかりませんがこうした 様々な謎が残るエンドというのもゴジラでは珍しいと思いました。
色々脱線してしましましたが、是非多くの人に見て欲しい傑作です。
この夏はシン・ゴジラで決まり!

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【シャイン】ゴジラバンク レビュー



今回は株式会社シャインより発売されましたゴジラバンクをレビューします。
偶然にも初代ゴジラが公開された日に到着しました。
画像は正面の写真です。このイラストはあの西川伸司さんの描きおろしです。